文化庁選定「歴史の道百選」について 平成8年11月1日 |
このたび、文化庁では、「歴史の道百選」として、選定委員会の検討を踏まえ、78か所の街道等を選定しました。 これは、これまでの「歴史の道」の調査・整備・活用事業の実績と蓄積を踏まえて、より一層、「歴史の道」及び地域の文化財への国民の関心と理解を深めることを目的に、都道府県教育委員会の協力により、全国各地の最もすぐれた「歴史の道」を選定委員会で厳選したものです。 今回の第一次選定では、主に明治時代まで活用された七八か所の街道・運河を選定しました。 |
63 土佐北街道―笹ケ峠越 愛媛県川之江市・新宮村―高知県大豊町 |
土佐街道は廷歴16年(797)に土佐国府から都に通ずる官道とされて以来、土佐の交通の重要な山越ルートでした。 土佐の山内家6代豊隆公が享保3年(1718年)に藩主参勤交代の通路を海路から陸路に改めて以来、土佐路最後の藩主の宿所となる立川番所が藩主参勤交代の本陣として重要視されていました。 伊予路に入っては新宮に馬立本陣、川之江城近くにも本陣が造られこの間が土佐街道(土佐北街道)と呼ばれていました。 高知と高松を結ぶ国道32号線ができてからは土佐街道もさびれました。 昭和初期までは茶店も残っていたがその跡もほとんどが自然に帰っています。 土佐街道は文化庁選定の歴史の道百選に選ばれています。 |
土佐北街道は歴史の道で、自然と調和した石畳の路が散策できる貴重な財産です。 今では拡張され自動車道路になっている所もありますが、山間部へ行くといまだに昔の街道の姿を残した石畳の路が多く見られます。 平山から水ヶ峰・新宮間は一部自動車道路共通部もありますが足を使わなければ通れない所が大半です。 下附からの笹ヶ峰への路は登山ガイドにも紹介されることの多い登山道です。 途中の腹包丁や樫のやすば、杖立地蔵、笹ヶ峰の茶店跡、他にブナや樫の木、笹などの自然にも親しめる日帰り登山コースになっています。 土佐北街道のトレッキングはいかがでしょうか。 時間・時期・体力を考慮し車を置いて少しずつ散策するには良い所が多いと思います。 私もまだ全コースは踏破できていません。 新たに確認できた情報はその都度追加します。 参考文献資料 文部科学省ホームページ、愛媛新聞社刊{旧街道 |