2025年6月の野山の記録№1 梅雨入り |
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6月梅雨入りの季節になった。 気になっていた2種のムヨウランの少しでも開いた花を探しに今年も高知に通う。
朝早く出発し、エンシュウムヨウランとウスギムヨウランの咲く所を巡り歩くが、もともと半開もしない種類のムヨウランだけに苦労する。
そのあとは体力作りを兼ねて石鎚山へ。
今年の4月に体調をくずして、一月半近く医者通い。この年齢になると少しでも歩かなくなると極端に筋肉も低下、山歩きが厳しくなる。
その後色々な山も歩いてみるが主に低山になり、体力測定のつもりで石鎚山へ。 なんとか歩き通して少しは自信も取り戻せたが、歩く必要は痛感。 |

高知北山から高知方面。 |

コナスビ(小茄子) サクラソウ科オカトラノオ属 |

ウスギムヨウラン(薄黄無葉蘭) ラン科 ムヨウラン属 |

エンシュウムヨウラン(遠州無葉蘭) ラン科 ムヨウラン属 |

セッコク(石斛) ラン科 セッコク属 |

ミツバテンナンショウ(三葉天南星) サトイモ科 テンナンショウ属 |

いつもの定点からの石鎚山天狗岳 |

ナンゴクミネカエデ(南国峰楓) カエデ科カエデ属 |

ニガイチゴ(吉祥草) バラ科キイチゴ属 |

コハウチワカエデ? |

コミヤマカタバミ(小深山傍食) カタバミ科 カタバミ属 |

イワカガミ(岩鏡) イワウメ科 イワカガミ属 |

シコクハタザオ(四国旗竿) アブラナ科 ヤマハタザオ属 |

コヨウラクツツジ(小瓔珞躑躅) ツツジ科 ヨウラクツツジ属 |
今年の梅雨はやはり異変である。
梅雨入りしたとたん休みなしに雨が降る。 洗濯物が溜まるので少しでも曇りやわずかな晴れ間を狙って、屋外に洗濯物を干す。
スマホで雲の位置を確認ししばらく大丈夫と家の中に入ると、10分ほどで雨が降り出して慌てて洗濯物を取り込むことも多い。
この状態では、いくら花の咲く季節と頭では分かっていてもいい日に合わせるのは難しい。
傘を持って車から10~30分の所限定で、花確認に歩くが遅れ気味の花散策で今年は済んだ花を撮影することばかり!
先日も昨年初めて撮影できたラン科の花を撮影に行ったが、ほぼ花は終わっていた。 ほかの花は有っても雨に濡れた花はみすぼらしく見えるばかり。
今年から苔やシダも調べ始めたが、これがなんと難しいことか! まだシダは胞子嚢群が理解できれば何とかなりそうだが、苔は大変難しく挫折気味!
スギゴケだけでも10種類以上。 大きさや形状だけでは同定できず、顕微鏡での撮影が必要になる。 顕微鏡での細胞レベルの確認には試料を加工
する必要がある。 スギゴケの葉は長さ数㎜~20㎜、この葉を平たくスライドグラスに載せるだけでも老人である我が視力では苦労する。
葉の断面を見るには細胞の大きさに近い幅に切り取ることが必要になるがこれができない。剃刀やピンセット色々集めて作業してみるが思うようにできない。
このくらいの事、若い時には出来たと老化のせいにし始めると苔の採取は無理。
今後は顕微鏡レベルの検討が必要ない苔を中心にする必要は感じているが、できればもう少し詳しい苔とシダの図鑑を作りたい。
下の苔は雨の隙間に撮影したが、直前までの雨のせいで細かい同定ポイントの判定が難しかった。
最下段はシダの写真。 |
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←名前はコウヤコケシノブで、コケと名がつくがシダ。 |
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