徒然なるままに2015年6月の野山の記録№2 東赤石山へ床鍋から     
 6月15日  そろそろ東赤石山のタカネバラも咲く頃だ。できればこの季節は権現のお花畑で探してみたい花もあり、15日床鍋から東赤石山に登る。
 今回は初めての鉄塔補線路経由で登る。途中には苔むした地形や自然林の林などもあり新しい花の発見を期待したが残念ながら見つからなかった。
 所々にある横方向への踏み跡をたどれば良いかもしれないが、自然を壊すのが怖くて積極的に横道に入るのはなかなかできない。
 今回の目的の一つである、ノビネチドリとゴゼンタチバナの位置確認は失敗。 咲いていた近辺に見当たらず、近辺には横方向に幾つも踏み跡が増えていた。
 ここも皿ヶ嶺のように無数の踏み跡がどんどん増加しそうだ。 盗掘では無いことを祈るが!  他でラン科の植物の生息を確認。 今年も咲いてくれそうだ!
 シライトソウは満開、イヨノミツバイワガサも咲いている。 ヒロハヘビノボラズ・キバナノコマノツメ・ユキワリソウ・キバナツクバネウツギ・オオヤマレンゲなど
 東赤石山を代表するような花もまだまだ咲いている。
 当日は晴天、時々曇りの天気であった。 メインルートを下山したが途中一人の登山者にも会わず、瀬場の登山口には一台だけ車が止まっていた。

床鍋登山口

鉄塔保線路のため丈夫な鉄の橋!

最初の徒渉地点、水は綺麗

№24番鉄塔 ここから電線に沿って登

№22番鉄塔 東赤石山が見える。

いかにも何か花がありそうだが!

№21番鉄塔から見る権現方面

もうすぐ№20番鉄塔

権現越から見る東赤石山山頂部。 三角点は山頂部より少し低く見える。

東赤石山三角点から見る土居三山(赤星山・二ツ岳・東赤石山)

ツクバネソウ(衝羽根草) ユリ科 ツクバネソウ属

ヤマツツジ(山躑躅) ツツジ科 ツツジ属

ツルギテンナンショウ(剣天南星)サトイモ科テンナンショウ属

ネバリノギラン(粘芒蘭) ユリ科 ソクシンラン属

カマツカ(鎌柄) バラ科 カマツカ属

イヨハンショウヅル (伊予半鐘蔓)キンポウゲ科センニンソウ属

シコクシモツケソウ(四国下野草) バラ科シモツケソウ属

カノコソウ(鹿子草) キンポウゲ科 カラマツソウ属

タカネバラ(高嶺薔薇) バラ科 バラ属

スノキ(酢の木) ツツジ科 スノキ属
 6月22日  先日のハンショウヅル調べるとどうもイヨハンショウヅルのようで、比較するシコクハンショウヅルが見たくて、天気はもう一つだが寒風山へ。
 いろいろ探したが残念ながら見つからなかった。
 天気悪くても数組の登山者あり。裏寒風のオオヤマレンゲがお目当てのようだが、稲叢山・東赤石山などでお目にかかった上に、寒風山でも花は見たので私はパス。
 目的の花は無かったがそれなりに夏の花が咲き始めていた。

天気はもう一つで寒風山岩稜部には雲がかかりつつある。

オオヤマレンゲ(大山蓮華) モクレン科 モクレン属

ミヤマカラマツ(深山唐松) キンポウゲ科 カラマツソウ属

コウスユキソウ(小薄雪草) キク科 ウスユキソウ属

コメツツジ(米躑躅) ツツジ科 ツツジ属

マユミ(檀、真弓、檀弓) ニシキギ科 ニシキギ属

ツルアジサイ(蔓紫陽花) アジサイ科 アジサイ属

タンナサワフタギ(耽羅沢蓋木) ハイノキ科 ハイノキ属

ヤマブキショウマ(山吹升麻) バラ科 ヤマブキショウマ属 

アカショウマ(赤升麻) ユキノシタ科 チダケサシ属
 6月24日  天気は昼までは持ちそう。 手軽に登れる山で花の多いところは。  
 先日は日浦登山口から銅山嶺へ登ったが、最近は新居浜側からは登っていない。 できれば西山か東山まで歩いてみたいと8時に出発。
 ヤマアジサイはいろいろな色が鮮やかに咲いていた。

銅山嶺から見る西赤石山方面、雲が激しく動いている。

ヤマアジサイ(山紫陽花) アジサイ科 アジサイ属

ウツギ(空木) アジサイ科 ウツギ属

クモキリソウ(蜘蛛切草) ラン科 クモキリソウ属

サルナシ(猿梨) マタタビ科 マタタビ属

ネジキ(捩木) ツツジ科 ネジキ属
 6月28日  2日ほど梅雨の中休みと判断して、車で5時間かけて四国カルストへ。 テント泊が容易な所が選定理由。
 久しぶりの天狗の森から大引割まで歩いたが、花も待っていてくれることも無く、初めての花には出会わなかった。
 夜は満点の星空を期待したが明るい月に邪魔されて、北斗七星と北極星が他の星のじゃまもなくそのまんま見ることのできる状態で終わってしまった。
 翌日も大野ヶ原とか五段高原・大川嶺などを考えていたが、あまりにも期待外れで変更、皿ヶ嶺に寄って帰ることにした。

小引割 大引割よりこちらの方が地面の割れ目と見える。

ヒメキリンソウ(姫黄輪草) ベンケイソウ科 キリンソウ属

シモツケ(下野) バラ科 シモツケ属

ミヤマガンピ(深山雁皮) ジンチョウゲ科ガンピ属 皿ヶ嶺でも確認

ホタルブクロ(蛍袋) キキョウ科 ホタルブクロ属

ハンカイソウ(樊会草) キク科 メタカラコウ属

ササユリ(笹百合) ユリ科 ユリ属 狗高原では3本開花確認

ウリノキ(瓜の木) ウリノキ科 ウリノキ属 モミジウリノキとは葉が違う。

夕日の中 五段高原のカルスト地形と放牧の牛たち

日の入りの時間になっても牛は夕食中!

日の出時刻 五段高原から見る高知県は雲海が太平洋まで続く。

姫鶴平から見る五段城方面
 6月29日  五段高原から皿ヶ嶺へ、久万からなんと近いことか。上林峠トンネル近くに駐車し歩き始める。 
 水元まで降り風穴から龍神平へと歩いたが途中いつもササユリに出会う龍神平近辺には無く、尾根道や上林峠への林の中にぽつぽつ咲いているのが見えた。

オカトラノオ(丘虎の尾)  サクラソウ科 オカトラノオ属

モミジウリノキ(紅葉瓜の木) ウリノキ科 ウリノキ属

ヤマボウシ(山法師・山帽子) ミズキ科 ミズキ属

ササユリ(笹百合) ユリ科 ユリ属 5カ所で確認
 先日松山のMさんに貴重な花の場所を教えていただいた。 そこへ行ってみたが枯れた葉もなく、踏み跡だけが目立った。 こんな状態で来年もこの花咲くのかな?