徒然なるままに2020年2月の野山の記録№1 花が咲き始めました     
 2月1日は愛媛県の渓流釣り解禁日、渓流釣り師にとっては一年に一度のお祭りの日です。
 今年は例年に比べて雪が少なく水量が心配でしたが少ないながらも昨年ほどでは無く、この日は標高が高くなると薄く雪も積もっていました。
 魚はいませんでした。 体調不良で奥まで歩かなかった事も有りますが大きい魚は見えませんでした。
 魚がいないときには他の物に目が移ります。 なんとツツジが咲いていました。
 毎年の様に歩く谷ですが今までここにキシツツジがあるの知りませんでした。

キシツツジ(岸躑躅)ツツジ科ツツジ属 4~5月に咲く花

遠くに東赤石山、富郷ダムは貯水量少ない。
 2月3日 晴天が続き、洗濯物も処理できたので花を求めて高知へ走る。
 加茂の里の駐車場に車を止めて10分ほど歩くとバイカオウレンの自生群生地がある。
 10時過ぎには誰もいないところでゆっくり撮影できた。
 体調不良で最近山歩きが少なく、ついでに清宝山(357m)山頂まで。山頂で昼食後バイカオウレン自生地まで降りてくると多くの人たちが撮影会の最中でした。
 きれいに咲いている今からしばらくは多くの人が花を楽しむ事が出来そうです。

集落活動センター加茂の里 駐車場完備地元の人が案内もしてくれる

バイカオウレン(梅花黄蓮)キンポウゲ科オウレン属

清宝山山頂。木が茂り山頂からの眺望はなし。

バイカオウレンの群生地
 2月8日 冬型の気圧配置で地元の天気は良くなさそうだが、高知は快晴の天気予報。
 今ある花はオウレン属だけと高知まで走る。 今回撮影した花は花期が3月以降になっているが高知では2月の初めには咲いている。
  セリバオウレン(芹葉黄連)

   キンポウゲ科 オウレン属
   分布 本州、四国の山地の林内に生える常緑の多年草。
   花期 3月
   草丈 20~30㎝
   葉は2回3出複葉で、小葉がセリ葉のように切れ込む。
   花の直径1cmほどの白い花を3つ程度付ける。
   萼片は5~7個。
   花弁は8~10個。白い花弁のように見えるのは萼。
   雌雄異株。右の写真で左上は雌蕊が目立たないが両性花。
   右下の花は雄花のように見える。
   雌花は見つからなかった。
  コセリバオウレン(小芹葉黄連)

   キンポウゲ科 オウレン属
   分布 本州、四国の山地の林内に生える常緑の多年草。
   花期 3月
   草丈 10~15㎝
   葉は3回3出複葉で、小葉がセリ葉のように切れ込む。
   葉の大きさも小さいようだ。
   花の直径は1cm程度。
   雌雄異株。
   写真は雄しべ雌しべがあり両性花と思われる。
  シコクバイカオウレン(四国梅花黄蓮)

   キンポウゲ科 オウレン属
   分布 四国の針葉樹林の林内に生える常緑の多年草。
   花期 4~5月
   草丈 10~15㎝
   細長い根茎は横に這い、地下で匍匐枝を出して繁殖する。
   根出葉は鳥足状複葉で、小葉5枚あり、倒卵形で光沢がある。
   小葉は3中裂、基部はくさび形で葉柄はほとんど無く縁には鋸歯がある。
   褐色を帯びた花茎を出し、1個の花を上向きにつける。
   白い花弁にみえるのは萼片で5枚あり、倒卵形。
   花弁は黄色で直径約3㎜のコップ状の形の物で蜜を分泌する。
   バイカオウレンよりコップが深く、花柱の先が強く反曲する。
 2月15日 山友の誘いで広島県の庄原へ。
 四国では自生していないセツブンソウを求めて瀬戸大橋を渡る。
 地元の自治体も自生地地主と共に大切に保存作業しているようだ。 当日もイノシシの防御に電線を張る作業をしていた。

セツブンソウ(節分草) キンポウゲ科セツブンソウ属

セツブンソウの標準的な花

八重咲きのセツブンソウ

セツブンソウの赤花

セリバオウレン(芹葉黄連) キンポウゲ科オウレン属

フクジュソウ(福寿草) キンポウゲ科フクジュソウ属