花名  タシロラン(田代蘭)
分類 ラン科トラキチラン属 生活型 多年草 高さ 20~50㎝
分布 本州、四国、九州 植生帯 山地の常緑樹林内 花期 5~7月
特徴 暖地の林床に見られる葉緑素をもたない多年生の腐生植物で全体ほとんど白色。
地下に楕円形状球茎があり、多数の小花をつけ、咲き初めには花序が垂れ、下方からしだいに
開花するにつれて直立する。
花は白色、すぐ淡褐色となり唇弁の先が濃い紫色、他の部分に大小濃淡の紫斑がある。
 環境省準絶滅危惧(NT)・愛媛県絶滅危惧1A類(CR)・徳島県絶滅危惧II類・香川県絶滅危惧Ⅱ類(VU)・高知県絶滅危惧ⅠB類(EN)
タシロランの名は発見者田代善太郎にちなんだもの。
腐生植物だが、単に落葉や落枝が積もって腐葉土になったような場所に自生するわけではなく、特定の菌類に寄生して
栄養を得ているので菌従属栄養植物とされることが普通。
ある種の菌類が存在していて、環境条件(水・陽光・温度など)が揃った場合に地上に花茎(花穂)を出す。
 
花は長さ1㎝程の筒状で、花茎の伸長とともに花穂の基部から順に先端が小さく開く。