花名  クロムヨウラン(黒無葉蘭)
分類 ラン科 ムヨウラン属 生活型 多年草 高さ 20~40㎝
分布 本州、四国、九州 植生帯 山地の林内 花期 8~10月
特徴 菌従属栄養植物で、まったく葉緑素をもたない。
茎は細く堅く暗紫で分枝しない。花茎の上部に5~10個の花をつける。
花色は、淡い黄褐色。唇弁は匙状で、ムヨウランのように3裂せず、先端部は紫色を帯びる。
 徳島県絶滅危惧IA類・高知県準絶滅危惧(NT)
2018年初めに従来「クロムヨウラン」とされていたラン科植物は「トサノクロムヨウラン」という別の植物であり、
ほんとうの「クロムヨウラン」は自家受粉し花を咲かせない特殊な生態をもつ植物であることを明らかになりました。
それから花が咲くものがトサノクロムヨウラン・花が咲かないものがクロムヨウランとなりました。
トサノクロムヨウランとクロムヨウランの区別点は以下であるが③④については花を切り取らなければ判明しないので検討できず。
①に関しては生息地に数十本あり、2~3日に一度合計6日ほど観察したが写真のようにつぼみが膨らんだものや結実したものが
同時に観察できたが花は全く確認できなかった。
 ①クロムヨウランは一度も開花せず、つぼみのまま落下する
 ②クロムヨウランは、トサノクロムヨウランより花が小さい
 ③クロムヨウランはトサノクロムヨウランよりも唇弁の紫色部の面積が広い
 ④クロムヨウランの唇弁先端の毛は短く密でよく分枝するのに対し、トサノクロムヨウランは長く疎であまり分枝しない
 ⑤クロムヨウランはトサノクロムヨウランよりも花弁の付け根が太い
 
 ⑤クロムヨウランはトサノクロムヨウランよりも花弁の付け根が太い。