花名  ナンカイアオイ(南海葵)
分類 ウマノスズクサ科 カンアオイ属 生活型 多年草 高さ
分布 本州、四国 植生帯 暖温帯の林縁や林床 花期 10~2月
特徴 根茎は多肉で節が多く、地を這う。
葉は卵形で長さ6〜10㎝、基部は深い心形で、上面は濃緑色で白斑があるものが多い。
地面近くに短い柄をだし、2㎝ほどの暗紫色の花をつける。
花弁はなく、萼は多肉で釣鐘形で3裂して開き、筒口には白いリングがあり、
萼筒の外側にはくびれはないが内側は上端にくびれがあり明瞭な網目状の隆起線がある。
 環境省絶滅危惧II類(VU)・愛媛絶滅危惧2類(VU)・香川絶滅危惧Ⅰ類(CR+EN)・徳島絶滅危惧IA類・高知絶滅危惧Ⅱ類(VU)
 四国、淡路島の低山帯に生育し、土地開発や森林の伐採、園芸採取により減少している。
 花期は10~12月のようであるが花は春まで残るので資料により10月~2月あるいは4月の表記が多い。
 この花を初めて見たのは5月であったが、花はカラカラに乾燥していたが花の形は残っていた。
 花は暗紫色で径約2cm、萼筒はコップ形で、外側にはくびれはない。 内側の先端は仕切り状に急に狭くなってくびれる。
 萼裂片基部は白い斑紋があり、3つつながって環状となる。 
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 萼裂片の基部はつぼみの時には凹みがある。
 葉の雲紋(白班)は個体により色々。
 全面濃緑色で模様の無い葉も近くで見られた。
 葉は卵形、卵状楕円形、卵状ほこ形、やや鋭頭、
 基部は深い心形、表面は平坦で濃緑色、白斑がある。
  葉裏は無毛。葉柄は暗紫色を帯びる。
最初に見つけた花。
  季節外れの5月のため花は乾燥した状態であった。
  花の形は開花した時とほとんど同じ状態で残る。