花名  ツクシシャクナゲ(筑紫石楠花)            
分類 ツツジ科 ツツジ属 生活型 常緑小高木 高さ 300〜400p
分布 本州、四国、九州 植生帯 山地の岩の堆積した林内 花期 4〜6月
特徴 葉は枝先に集まって互生し、長さ8〜15p幅1.5〜5pの楕円形。
上面は濃緑色で光沢がある。 葉のつけ根はくさび形で2〜5pの柄がある。
2年枝に多数の淡紅色の花をつける。 花冠は7裂し、径約5pと大型で美しい。
葉の裏面に枝状毛(褐色・オレンジ色に近い)が密生することが特徴。
四国では標高900〜1600mあたりに多い。
シャクナゲは変種や品種が多く、花の色だけでは容易に区別がつかない。
四国には石鎚山にハクサンシャクナゲがあるが、一般的なのはツクシシャクナゲとホンシャクナゲである。
ホンシャクナゲの葉の裏は綿毛が密生し銀白あるいは灰褐色だが毛が強く密着しているので肉眼では毛があるように見えない。
ツクシシャクナゲは綿毛が厚く、層となって密着しており、部分的に剥がれ落ちて縞模様となる。
アズマシャクナゲ、ヤクシマシャクナゲは花弁が5枚でオシベが10本なのに対して、ツクシシャクナゲは花弁が7枚で、
かつ長いオシベが14本あって目立つためシャクナゲの中でも最も華やかなのがツクシシャクナゲ。
石鎚山・東赤石山のシャクナゲを確認してみたが共に葉の裏の毛が密生しツクシシャクナゲと思われる。