花名  シコクブシ(四国附子)   
分類 キンポウゲ科トリカブト属 生活型 多年草 高さ 〜100cm
分布 四国 植生帯 やや高い山地の林内 花期 8〜10月
特徴 茎は曲るか直立し無毛。 葉は互生する。
掌状に深く切れ込み、3〜5全裂または深裂、裂片はさらに裂け披針形〜線状披針形。
花は集まって咲き、総状もしくは散房状を成す。
花柄は無毛で、花は淡青紫色。   萼片は兜状になる。
和名の「シコクブシ」は「四国附子」で「附子」はトリカブトの中国名。トリカブトの名の由来は、花が古来の衣装である
鳥兜・烏帽子に似ているからとも、鶏の鶏冠(とさか)に似ているからとも言われている。
他のトリカブト類と同じく猛毒植物
全草有毒であるが、特に塊根に有毒物質が集まっている。  薬用とするのはこの塊根を加工調整したもの。
関東地方以西に分布するトリカブトの一種カワチブシの変種で、四国に特産し葉がほぼ3全裂することが母種との区別点。
四国のトリカブトは他にタンナトリカブト・サンヨウブシが分布。
タンナトリカブトは花柄に屈毛が密集し、シコクブシは花柄が無毛。
サンヨウブシは葉の切れ込みが浅く、花の色も淡い色なので、シコクブシとは見分けられる。
誰もがトリカブトの名と猛毒であることを結びつけるが、山の花では比較的多く群生が見られるところも多い。
鮮やかな色で、一つ一つの花も特徴のある形で、何処へ行っても季節になれば探す花の一つである。